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2008.09.04

劇場のチカラ

今回演出も担当していた僕は、舞台上に

客席を設置して舞台エリアをつくる

「舞台上舞台」という

スタイルにしました。

ダンスとのコラボだと、特に「場」が持つパワーや

特徴が大切です。

特徴の一つとして奥舞台(通常の舞台の奥にある

舞台スペース)があり、そこも使って十分に

奥行きも出せました。

そして客席の配置、特にサイドにくる席の

長さと角度が場の空気を

左右するので気をつかいました。



観客は、ダンサーの指一本の微妙な表現や

筋肉の躍動、太鼓の微細な響きと

床から伝わる迫力の振動など

通常の客席では味わえない世界を体験できます。

また演者は、観客の反応などが手に取るように

感じられるので、双方影響し合いながら密度の濃い

時間と空間を作り出せます。

僕はいつも5つ太鼓を並べている太鼓群を

水平にセットした平胴大太鼓を中心に

ばらばらに置き、自ずと移動が強いられるという

配置を試みました。


今回の会場は

砂川市地域交流センター ゆう

駅と直結していて、小振りながら

ロビー、客席、舞台機構、楽屋に至るまで

よく考えられた造りで、観る側、演(や)る側双方に

やさしく、またイメージを刺激してくれる劇場でした。


バブルのころ、地域の人口を無視したようなキャパ

で、建築物としてはユニークだけど、使う人間に

配慮がないホールが増えたような気がします。

また「多目的」という名の「無目的ホール」

たくさん見かけましたが、そういったホールには

演者としてパワーを感じません。

それは劇場スタッフの在り方にもあらわれてしまいます。


僕が”鼓童{01}”という舞台を演出したとき、

劇場のパワーを感じるところを探して選びました。


そうした意味で、劇場スタッフと

ボランティアの方々(社長さんが多い!)

の仕事もすばらしく、まだ1年しか経っていない

劇場ですが、今後の発展が楽しみです。

よい舞台は表方と裏方の

チカラが合わさってこそ

ですからね。

Sunagawa
劇場、ボランティア、通訳など各スタッフさんと。
前列中央がダンサーのリカルド。お世話になりました!

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Comments

劇場のパワー…考えたことありませんでした(^^ゞ

来月、ほんの少しだけ僕も“ゆう”の舞台に立たせて頂ける機会を頂いたので、劇場のパワーなんて事も感じながらその場に立てるといいな(^^)

Posted by: GYUTARO | 2008.09.04 at 09:11 AM

多目的ホール=無目的ホールとは、
うまいこと、イイマスネ!
私も同感いたします。

ホールと催し物の関係というのは
見る側にとりましても重要だと思います。
なかには、そうでない人もいらっしゃるでしょうが、私は、非常に気になります。

Posted by: Emi | 2008.09.06 at 12:09 AM

ゆうでの即興コラボ
お疲れ様でした。そしてありがとうございます。

演者、お客様、裏方…
多くのパワーが集結していたことを感じた舞台でした。
今までも、そしてこれからも
皆が笑顔になる空間の1つの力になればと…
日々、努力していきます。

あまりお話が出来ませんでしたが、素敵な舞台と出会いをありがとうございました。

Posted by: sea | 2008.09.06 at 09:16 AM

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